人との信頼が挑戦を支える。
日本海ケーブルネットワーク株式会社・
菅原さんが語る現場のリアル

地域の放送・通信環境と暮らしを支える、日本海ケーブルネットワーク株式会社(NCN)。ケーブルテレビ事業を起点に、今では高速インターネット「NCNひかり」をはじめとする通信事業も展開しています。スマホ教室の開催など、地域の情報環境の充実に取り組んでいます。

その通信インフラを裏側から守っているのが、地域連携基盤推進部 伝送技術課の菅原拓朗(すがはら たくろう)さん。高校卒業後に入社し、12年にわたって現場で経験を重ねてきました。お客様宅でのサポートから始まり、今では光ファイバーや受信設備、局舎設備の維持管理を担い、安定したサービス提供を支えています。

本記事では、菅原さんがこれまでに積み上げてきたキャリアの歩みや、現場で大切にしている姿勢、若手と向き合うときに心がけていることについて伺いました。

地域連携基盤推進部 伝送技術課: 菅原 拓朗(すがはら たくろう)さん

入社12年目。高校卒業後に入社し、最初はお客様宅でのサポート業務からキャリアをスタート。現在は、電柱上の光ファイバーや建物の受信設備、局舎内の機器点検など、通信インフラ全般の維持管理を担当。トラブルが起きる前に先回りして整備することを心がけ、安定したサービス提供を裏側から支えている。

お客様の「ありがとう」がやりがいに

──会社の事業について教えてください。

もともと日本海ケーブルネットワークは、地域に根差した有線放送業としてスタートしました。地上波や衛星放送、専門チャンネルの放送だけでなく、地域の祭りやイベントの中継といった自主放送(コミュニティチャンネル)での情報発信を担ってきました。現在はその強みを活かしつつ、インターネットやスマートフォンといった通信分野へサービスを広げ、地域の情報インフラを支えています。

通信サービスでは高速インターネットサービス『NCNひかり』をはじめ、各家庭の使い方に合わせたプランやサポートを提供し、地域の暮らしに直結する基盤として発展しました。

昨年秋には事業エリアのすべてで光ファイバー網が完成しました。お客さまとただつながるだけではなく、つながった通信基盤の上でどんなサービスが提供できるのか模索しています。防災や見守り、防犯といった分野で実証や検討を進めています。

通信にとどまらず、“暮らしを支える新しい基盤づくり”に挑戦しているところです。

──菅原さんの役割や仕事内容について教えてください。

通信インフラ部門にて、電柱上の光ファイバー線、建物の受信装置、そして局舎内の機器点検など、インフラ全体の維持管理を担当しています。日々、通信が安定して動き続けるよう、装置の点検や故障対応、設備の更新・最適化などを実施しています。

──通信だけでなく、生活の基盤まで支える事業に広がっているんですね。実際に働くなかで、やりがいを感じるのはどんな瞬間ですか? 

お客様から直接「ありがとう」と言っていただける瞬間ですね。たとえば、突然インターネットが止まってしまった、あるいはテレビが映らなくなったという連絡を受けて現場に駆けつけ、障害を復旧できたとき。

「助かった!」「ありがとう」の言葉をいただくと、自分の仕事が誰かの暮らしを支えていると実感できます。安心して使える通信を支える役割に、誇りを持っています。

また、地域行事にも関われるのも面白いところです。鳥取市の「しゃんしゃん祭」を毎年当社で生中継しているんですが、中継用の光回線を準備したり、スイッチャー卓を組むなど放送に携わります。地域とつながりながら働けるのは、大きな魅力ですね。

“指示を受ける側”から“自分で判断する側”に変わった

──入社して、印象に残っていることはありますか?

入社したばかりのころ、先輩に同行してお客様宅のトラブル対応に行ったことがありました。テレビが映らず、インターネットもつながらない状況で、お客様も困っている。自分はどうしていいか分からず立ち尽くすばかりでしたが、先輩は迷うことなく原因を見つけ、あっという間に、直してしまったんです。お客様が笑顔でお礼を言う姿を見て、自分も胸が熱くなったのを覚えています。

「技術と経験があればこんなにも違うのか」と衝撃を受けましたね。あのときの光景が、今の原動力になっていると思います。

──ほかにも、キャリアで大きな転機になった経験はありますか?

約1年前(取材:2025年9月)に任された数億円規模のプロジェクトは、自分にとって大きな転機でした。1万件以上の契約者がいるエリアで、電柱に光ファイバーを敷設し、通信インフラを整える大規模工事の現場監督を任されたんです。

現場では、想定外のトラブルが次々と。解決してもすぐ次の課題が押し寄せて、最初のうちは目の前の対応で精一杯。何を優先すべきかもわからず、正直、途方に暮れる日もありました。

それでも、あのとき憧れた先輩のように「自分が現場を動かすんだ」という意識で一つひとつ整理し、全体を俯瞰して動けるように努力しました。すると少しずつ状況が変わり、チームの動きがスムーズになっていったんです。

胃が痛くなるような日々でしたが、最後までやり切ったことで大きな自信になりました。振り返ると、あの現場が“指示を受ける側”から“自分で判断する側”に変わった経験だったと思います。

人間関係づくりを武器に、+20%の価値を届ける

──ご自身の強みはどんなところだと感じていますか?

私の強みは、“お客様との会話や関係構築を得意とする技術者”であることです。通信設備の点検や工事など技術面の仕事をしながらも、お客様や社内外の関係者と円滑にコミュニケーションを取り、信頼関係を築いていけることが、自分の持ち味だと思っています。

入社当時、先輩から「自分だけの強みをつくれ」と言われたことがありました。当社では、一人ひとりの個性や強みを活かす風土が根づいていて、“自分にしかできないこと”を磨く意識を持つことが大切にされています。

その言葉をきっかけに、「自分はどんな強みを伸ばせるだろう」と考えたとき、真っ先に浮かんだのが“人との関係づくり”でした。

もちろん、工事技術に長けた先輩方もたくさんいますし、営業スキルに優れた社員も多いです。ただ、工事現場の技術も分かり、お客様の気持ちにも寄り添える“オールラウンダーな存在”はまだ多くありません。

その架け橋になれることが、自分の誇りであり、この仕事を続けるモチベーションにもなっています。

──確かに、それは会社の中でも貴重な存在ですね。

お客様対応では、不具合を確実に直すことを基本としていますが、それだけで終わらせず“+20%の満足”を届けたいと考えています。

たとえば、訪問先で趣味のアイテムを見かければ会話のきっかけにしてみたり、雑談中に自然と修理が完了していて「気づいたら直っていた」と感じてもらえるように工夫したり。

小さな積み重ねですが、直すだけでなく、安心感や心地よさを持ち帰っていただけるように意識しています。

──その姿勢はお客様だけでなく、取引先との関係づくりにも通じそうですね。

そうですね。お客様だけでなく、取引先や一緒に作業する仲間との関係も同じです。無理に抱え込まず、できないことは「お願いします」と素直に伝えて、終わったら学んで次に活かします。お互いを信頼できる関係を築くことが、気持ちよく働ける職場につながると思います。

──まさに“信頼関係”が職場の雰囲気にも表れていそうですね。実際、日々の現場はどんな雰囲気なんでしょうか?

入社して12年になりますが、人間関係の良さは変わらず、この会社の魅力だと感じています。上司や先輩から温かく声をかけてもらえることも多く、互いに協力し合う雰囲気があるので、とても働きやすい環境です。

仕事の合間に雑談で笑い合えるような和やかな時間もあれば、大規模工事の対応で現場が慌ただしくなることもあります。メリハリがあるからこそ、気持ちを引き締めて仕事に臨めますし、やり遂げたときの達成感も大きいです。

──それは確かに、いい雰囲気ですね。そうした雰囲気を保つために、菅原さんが普段意識していることはありますか。

後輩と接するときは、できるだけ自分の経験を具体的に伝えるようにしています。とはいえ、ただ教えるだけではなく、一緒に考える姿勢を大事にしています。

というのも、私自身が若手のころは「まずは自分で挑戦する」という風土のなかで育ちました。もちろん、それが成長の糧にはなったのですが、うまくいかず悩むことも多くて。そんなときに、先輩が陰ながら支えてくれたことが大きな救いだったんです。

だから今は、後輩が壁にぶつかったときには早めに声をかけて、一緒に考え、解決へ導くようにしています。そうすることで、一人で抱え込まずにすむ安心感が生まれ、結果的にチーム全体が前向きに動けるようになります。

互いに支え合う風土が、働きやすさや組織全体の成長にもつながっていると感じます。

──ご自身の経験が後輩への姿勢につながっているんですね。最後に、読者の方にメッセージをお願いします

職場には個性豊かな社員が多いです。時には意見の調整に苦労することもありますが、冗談や笑顔が絶えない楽しい職場です。

仕事を続けていく上で、仕事のやりがいと同じくらい大事なのが、周囲との関係づくりだと思っています。地域密着型のサービス提供を行っているため、職場内や関係先だけでなく、お客様宅の小さいお子様からご高齢の方まで幅広い年齢層の方と接します。実は私、人に話しかけるのに躊躇してしまうほうだったんですが、この仕事でだいぶ変わりました。

設備の先にいる、お客様の暮らしを豊かにするのが私たちの仕事です。ぜひ私たちと一緒に、鳥取の暮らしよくしましょう!

基本情報

鳥取県鳥取市富安2丁目137
(業種)ケーブルテレビ番組制作・総務・インフラ管理・営業・顧客サポート

拠点:鳥取市、倉吉市

お問い合わせ先:0857-21-3202 総務部